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あなたのバックボーンはインターネットのバックボーンではない

5 つのネットワークが私のテーブルのオリジンの 94% に届く。AS_PATH を 1 ホップ動かせば、別の 5 つになる。

Michel Wijnberg

前回はインターネットについての事実に見える結果で終わりました。100 万経路のテーブルにおいて、 5 つの自律システムがオリジン AS の 94% に届く、というものです。その 5 つを挙げます。

AS2516、AS7575、AS2497、AS6939、AS1221。

さて肝心の部分です。これらはアジア太平洋のネットワークであり、ここでの優位はこの視点と、 それを養う 2 本の上流の性質であって、グローバルなバックボーンの計測ではありません。コレクタ の地理がそれを 引き起こした とは意図的に主張しません。テーブルが示しているのは、この特定の 上流がこの特定の経路にどのネットワークを載せたかであり、上流の選定、ポリシー、商業上の関係が すべてそこに絡んでいます。同じ計測のなかで Lumen は 11%、Cogent は 6% で現れます。 インターネットのバックボーンを挙げよと言われれば、多くのエンジニアがためらわず口にする 2 社 です。

フィードを AS_PATH で 1 ホップ動かせば、答えは別の 5 つの名前になります。

この記事はその話です。これは物珍しさの類ではありません。あるツールがインターネットについて 語っているのか、それともあなた自身の接続性について語っているのかを決める性質であり、そのどちら なのかを表示するものはほとんどありません。


そのランキングが実際に測っているもの

「トランジット到達」はグローバルな性質のように聞こえます。計算はこうです。私のテーブルにある オリジン AS のうち、この AS の錐に入るのは何個か。この文のどの語もフィードに限定されており、 錐は支配木の上で取られます。その支配木が実グラフの記述ではなく近似であることは、前回示した とおりです。

したがって上の 5 つの名前の誠実な読み方は「これがインターネットの中核だ」ではありません。 こうです。

このルーターが置かれている場所と、その 2 本の上流が送ると決めたものを前提とすれば、その 到達性が乗っているのはこの 5 つのネットワークである。

これは本当に有用な答えです。どのトランジット契約を再交渉するか決める前に欲しいのは、まさに これです。ただ他の誰にも移し替えられないというだけで、それを移し替えられるかのように提示する 製品は、著者の地理を機能として出荷していることになります。

だから Osprey のコードのどこにも Tier-1 ネットワークのリストはありませんし、今後も置きません。 ランキングはフィードごとに、あなたのテーブルから、毎回計算されます。ハードコードしたリストは 書いた本人にとっては正しく、他のみんなにとっては静かに誤りで、しかもその失敗は目に見えません。 名前がもっともらしく見えてしまうからです。


同じテーブル、三つ目の問い、四つ目の答え

ここまでのシリーズ: プレフィックス数で並べれば分割広告者が出てきます。トランジット到達で並べ れば上の 5 つが出てきます。ここで三つ目の軸を出します。「誰とピアリングすべきか」がまた別の 問いだからこそ作った軸です。

トランジット経由で あなたに届くアドレス空間を、オリジン別に、2 ホップ以上で並べます。

AS1136 (KPN)、AS6805 (Telefónica Germany)、AS9644 (SK Telecom)、AS3243 (MEO)、 AS4739 (iiNet)。

アクセス網です。どれも先の 2 つのリストには現れません。これらは、その利用者が現在あなたの支払 先を経由して届いているネットワークであり、ピアリング担当者が欲しいのはまさにこの集合です。

そしてこの軸はプレフィックス数よりはるかに急峻で、そこが使える所以です。下の 2 列は同じ母集団、 すなわちトランジット経由で到達したオリジンの上で測っているので、互いに直接比較できます。 (前回の 8.3% とは比較できません。あちらは テーブル全体 に対するプレフィックス数上位 12 で、 分母が違います。)

トランジット経由母集団の被覆アドレス空間別プレフィックス数別
上位 1242.2%10.9%
上位 4863.5%27.9%
同じビューをアドレス空間の軸に切り替えたところ。フルテーブルではなく DN42 のフィード。名前のついた候補だけが描かれ、ヘッダには残余が明記されている: トランジット経由でのみ到達する 984 ネットワーク、名前つきの 12 が 150 万アドレスの 96.4% を保持、残りは描かれない
同じビューをアドレス空間の軸に切り替えたところ。フルテーブルではなく DN42 のフィード。名前のついた候補だけが描かれ、ヘッダには残余が明記されている: トランジット経由でのみ到達する 984 ネットワーク、名前つきの 12 が 150 万アドレスの 96.4% を保持、残りは描かれない

これはフルテーブルではなく DN42 という別のフィード上で走らせた軸なので、名前も割合もそのフィード 自身のものです。移し替えられるのはヘッダの一行です。この軸が何個のネットワークについての話なのか、 描かれたものが空間のどれだけを保持しているのか、そして残りは画面上にないことを述べています。 最後の一句を落としたビューは、見た目は同じで意味は別物になります。

三つの軸、互いに素な三つの答え、一つのテーブル。どれも その ランキングではありません。 どれも誰かが実際に抱えている問いへの答えであり、ここで唯一できる不誠実は、そのどれかをラベル なしで出すことです。


自分たちの実装が、そこにない形を前提していた二か所

どちらも書き留める価値があります。同じ誤りが違う服を着ているだけだからです。局所的な構造から 大域的な性質を計算する、という誤りです。

部分木の総和は和集合ではありません。 最初の設計はトランジット空間をクライアント側で、 あるノードの下にあるすべてのアドレス空間を足し合わせて計算していました。これは真の和集合に 対して 1.3 倍から 3.6 倍 誤っています。あるオリジンのアドレス空間が、一つのトランジット だけを通って届くとは限らないからです。二経路で届く空間は二重に数えられ、その誤差は較正で 消せる定数ではありません。顧客がたまたまどれだけマルチホームかに依存します。このフィールドは 現在、その AS を通過するプレフィックスに対する本物の和集合としてサーバー側で計算されるか、 さもなくば提供されません。

DN42 のフィードにおける、ある AS のドシエ。トランジット到達が二度示されている: 木和として 1,112 アドレス、次にこの AS を実際に経由して届く一意な空間として 3,112 アドレス。木和は各オリジンを一つの親の下に振り分けるので、和集合のほうが大きく、より真実に近い数だという注記つき
DN42 のフィードにおける、ある AS のドシエ。トランジット到達が二度示されている: 木和として 1,112 アドレス、次にこの AS を実際に経由して届く一意な空間として 3,112 アドレス。木和は各オリジンを一つの親の下に振り分けるので、和集合のほうが大きく、より真実に近い数だという注記つき

修正は製品の裏に隠れているのではなく、表に出ています。両方の数が示され、小さいほうには木和と ラベルが貼られ、その下の注記がどちらが誠実な答えでありなぜかを述べます。単一の数字が必要とする より多くの語数ですが、それが、ただの数と、それに基づいて動ける数との違いです。

候補は必ずしも葉ではありません。 三つ目の軸の最初の実装は、オリジンは端にあるという理屈で 葉ノードだけを取っていました。それは 全起源プレフィックスの 37% を担う 276 の AS を飛ばし ていました。AS9808 は 14,214 プレフィックスを起点とし かつ その下に 5 つの顧客を持ちます。 前回の 94.4% という数字が、統計ではなくバグとして現れた形です。ほぼすべてのトランジットが自ら も起点であるなら、「オリジンは葉である」は単純化ではなく、答えの三分の一を捨てるフィルタです。

どちらも実テーブルに対して測ったことで見つかりました。どちらも DN42 では見つからなかったで しょう。あちらは構造が小さく、近似がたまたま成り立ってしまうからです。


ここでは何もせず、あなたのところでは効くフィルタ

視点による産物をもう一つ。これはほとんど笑い話です。

三つ目の軸にはホップフィルタがあります。距離 2 以上のオリジンを表示し、直接の隣接を除くという ものです。このフィードでは 7,578 のオリジンのうち 3 つ を取り除きます。実質何もしていま せん。視点が上流 2 本のスタブであり、除くべき直接の隣接がほとんどないからです。

本物のピアリングを持つネットワークでは、同じコントロールが効いてきます。同じコード、同じ既定値 で、その有用性は動かす場所によって決定的から無用まで振れます。

私たちはこれを残しました。この軸の価値はフィルタではなく空間の計測にあり、代替案は一つの視点に 合わせてコントロールを調整することだからです。とはいえ、「ネットワークとはこういうものだ」と いう直感が、任意の実ネットワークからどれほど離れうるかの良い例です。


不在もまた視点の形をしている

第 13 回は、あなたのテーブルに欠けているものは遠くにあるので はなく不在であり、その不在に半径はないと論じました。視点という角度がその考えを完成させます。

経路が欠ける四つの理由は、どれも あなたの 位置の性質です。何かが あなたに 広告されな かった。あなたの ポリシーが拒否した。あなたの フィードの上流にいる集約器が潰した。 あなたが その背後にいるルートサーバーがホップを残さなかった。同じコードを別のテーブルに 向ければ、別の集合が見えなくなります。静かに、そのどれにも印がつかないまま。

つまり欠落は、同じ場所からフィードを増やせば平均で消えるノイズではありません。あなたがどこに 座っているかによって構造化されており、これがこの記事の主張のいちばん強い形です。あなたの視点は インターネットの順位を変えるだけではありません。インターネットのどの部分があなたにとって存在 するかを決めているのです。


要点

この記事のすべては実テーブルから正しく計算された数字であり、そのどれ一つとしてインターネット についての事実ではありません。

あなたのテーブルが乗っている 5 つのネットワーク、収束するランキング、フィルタが何かをするか どうか、さらには「オリジンは葉」が安全な単純化かどうかまで。視点が動けばすべて動き、そのうち 二つはバグと呼べるほど動きました。

「ここから見てインターネットはどう見えるか」と問う運用者は、正しい問いを立てています。仕事を しているのは ここから という語であり、それを落としたビューは簡潔になっているのではありま せん。誰も尋ねていない問いに、他人の接続性を使って答えているのです。


次回: フルフィードを保持する費用を、推定ではなく計測で。計測が葬った私たち自身の既定値も 含めて。フルフィードの実費。

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